友人からの情報でアドバンスを知り、早速問い合わせをして、門田室長に面接していただいたのが昨日のことのように思い出されます。上の子どもの受験が終わるか終わらないかのうちに今度は末娘のお教室選び。我が子に小学校を受験させるのはこれが最初で最後になります。巷で言われるようなお受験の体制に母親がついていけるか不安はありましたが、温かく迎えてくださったアドバンスの先生方とお友達の雰囲気の良さに安堵しながら入室をお願いすることになりました。親としては、賢そうなほかのお子さん達と集団行動ができさえすれば御の字でした。これまでも私達両親がついつい甘やかしがちだった娘は、案の定初めのうちは何度か泣いたそうです。「またですか~」と苦笑する母親の私に先生は、こちらが見落としていた娘の良いところや潜在的な力をさらりと伝えて下さいました。てっきり「小学校受験に不適合です」なんて叱られるかとばかり思っていたのに意外でした。ブロック、プリントから始まり、体操、行動観察、個別、工作。試験本番に則った一連のリズミカルな授業展開のおかげで飽きっぽい子どもが集中を切らさず、日を追うごとに授業を心待ちにするようになってきました。各分野でのエキスパートの先生が優しく指導して下さることで、本人はメリハリをもって臨めたようです。自分の考えを皆の前で発言するといった授業内容は考査に役立つばかりでなく、小学校に入学してからも活きるものだろうと察しています。このように、アドバンスは恐らく他の幼児教室とは一味違う、何を置いても子ども第一義なのだと感じています。お蔭で娘はひと月も経たないうちに意気揚々と通い始め、こちらも快く毎回送迎していました。

しかし、それからすぐに3月11日を迎えることになりました。今年の受験は震災を境に、例年とは違った様相を帯びたのではないでしょうか。被災地を思い胸が張り裂けそうになったり無力感にさいなまれたり、といったことは東日本に住まう人たちは皆一様に経験していることでしょう。我が家にも大きな逡巡はありました。しばらくして私も折れそうな心を奮い立たせ、学習できる境遇に在ることに改めて感謝したいと、想いを新たにしました。丁度そのとき、室長から「受験を楽しんでください」というメッセージをいただきました。「受験を楽しむ・・・。」以後、親は季節講習会、毎回の授業の送迎時、この言葉に支えられてきたように思います。たとえば親子で一般の問題集に手を出す余力がなく(購入しても最初でつまずく)家庭学習はほぼ、アドバンスの授業でできなかったところの見直しと宿題のみでした。直前期に志望校の過去問題集を買ってきてやらせるのは娘には想定外だったらしく、激しく抵抗されたものです。そんなとき心の中で「楽しもう、楽しもう」と唱えながら、肩の力を抜いて子どもに向き合い、煮詰まることなく、どうにか乗り切ってきたと思います。子どもも観念したのか一度だけ過去問題集に手をつけましたが、考査当日の朝、自分から「もう一度やる」と同じものを引っ張り出してきて解いていました。

このようにして神奈川を終え、11月の入試に行くか否かを迷ったとき、室長に背中を押していただきました。その試験は有意義な時間となり、子どもの成長を感じられた次第です。それでも、すべての面接・考査ともに親は、やり残したことが山ほどあるように思います。片や娘は満足気です。今考えれば、厳選されたアドバンスのテキストを信じて活用し、そこから生じた疑問は手持ちの図鑑や辞典で調べたりする作業が土台となり、加えて毎回の集団での授業により、入試に耐えうる力をつけていただいたのでしょう。受験の厳しさを推し量りながらも、過度なカリキュラムに翻弄されることのない小学校入試の王道を、実は私達は歩いていたのかもしれません。室長初め笑顔を絶やさず支えてくださったアドバンスの先生方のお蔭で、親が子どもの5、6歳児らしい時間を大きく阻むことなく、無事終了することができました。心より感謝いたします。本当にありがとうございました。